常念岳は北アルプスの玄関口である松本から最もシンボリックに見える山。
燕岳や蝶ヶ岳を従えて常念山脈を形成し、槍穂高の稜線と相対し素晴らしいパノラマが広がっています。

常念岳の「東尾根」とは、冬季に登られるバリエーションルートです。バリエーションとはいうものの、ロープを積極的に使用するような箇所はありませんが、麓の温泉施設先の冬季ゲートからスタートし、しっかり2000m以上標高を上げることができるロングコースです。

このコースは目指す雪山の中でも良い立ち位置を持っています。
・バリエーションコースとしては高度な技術レベルが要求されないこと
・北アルプスとしては比較的晴天率が高いこと
・降雪量も少ないことが多く、ハードなラッセルをしなくて良い
(ここはデメリットでもありますね)

そのため「冬季バリエーションルートの入門」として挑戦やすく、山頂に着くとそこは「冬季の槍穂高連峰の最高の展望台」であることが何よりの魅力ではないでしょうか。